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☆これまでの一連のファクト
1)毎金曜、8:30〜11:00 「有馬勇人と山瀬まみとラジオと」が終了。
2)毎金曜、11:00〜13:00の「ジェーンスー生活は踊る」終了。加えて、毎月の5週目は、月〜木のアシスタントを、従来全曜日のアシスタントだった堀井美香一人で担当=月~木まで、スー美香コンビで回す編成へ。
3)毎金曜日の「金曜たまむすび」は終了しない旨告知がなされた。
以上を眺めた雑感。
以上を眺めた雑感
4)形骸化してしまったが、広告代理店のポリシーとして「一業種一社」というものがある。広告業務の公平性を保つため、同じ広告会社で同一業種のスポンサーは一社までしか扱わないという不文律だ。タレントとラジオ局との関係もこれと同じなのではないかと筆者は考えていて、同じような声はラジオパーソナリティからも聞こえてくる。テレビには感じないことだが、よりパーソナルなメディアと言われるラジオでこのようなことを思うのは、ごく自然なことなのだろう。ここで話題にしておきたいのは、タレントと、ラジオ局の姿勢について。このナイツの動向を耳にしたとき、同じ違和感を、TBSラジオ「たまむすび」の木曜パートナーに土屋礼央が起用されたときにも感じたものだ。端的に言って、節操ねえな、こいつら、という印象。2020年に起こったナイツのこの件は、コロナ禍におけるタレント活動の制限による事情もあるのだろうとは思う。しかし、放送局は聴取率でしのぎを削る集団である。タレントだけではない。放送局側にも、こいつらプライドないのかね。とも思う。
とはいえ、ラジオの凋落はいまに始まったわけではなく、雛壇で賑やかすしか能がない芸人と違って、一定のトークスキルを持つキャラクターを発掘する苦労を思えば、安直に打診したくなる心理は理解できる。いわゆるアンパイってやつだ。特に高齢化の進むAMラジオパーソナリティ界隈にとって、編成の若返り化は喫緊の課題とも言えよう。ここではリスナーとの関係性はいったん置く。
一昔前にはこういう文化はなかった。一業種一社。ニッポン放送で番組を持てば、他局でメインは張らない、という矜恃がタレント側にも局側にもあったのだ。
一朝一夕にトークスキルを持つタレントは発掘、育成できないと書いたが、TBSラジオでこれをやって退けた一つの実績がジェーンスーだ。彼女を発掘した現場は評価していいと思うが、彼女にしても最近はフェミニストかぶれが顕在化してきており、友達を選ぶか所帯を持つかしない限り、限界は近いかもしれない。特に最近のトークにはキレもなく、表現の幅も狭まった。いわゆる悪ふざけが影を潜め、お高く止まっているように見える。
話が脱線したが、筆者は番組パーソナリティが複数の局で帯番組、箱番組を担当することを良しとしないロートルなので、このナイツの動向は少しだけ気になるが、もともと、土曜ワイドラジオ東京を久米宏/石井和子時代から聴き、(吉田照美時代は聴いていなかった)永さんからの流れで聴いているところも多分にあるので、どちらかがつまらなくなる、ないしは共倒れ、なんてことにならないよう気持ち半分で心配している。
☆これまでの一連のファクト(さらに続き)
5)2020年10月改編について、「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ」で太田 光と伊集院光がぶっちゃけトークをしていたが、現状のTBSラジオは経費削減を迫る一方で、2020年2月にパシフィコ横浜で行われたイベント「RADIO EXPO 〜TBSラジオ万博2020〜」は数千万単位の赤字を出していることを、伊集院が暴露したのだ。これは今まで同局ラジオ関係者から誰からも語れた事はなかった点で、JーWAVEからやって来た三村社長と伊集院との確執を改めて認識するエピソードとなった。
三村孝成(みむら たかなり)
1961年生まれ。2021年には60歳となる。1983年慶大卒、読広入社。1993年にFMラジオ局「J-WAVE」入社、編成局長など歴任後、2005年にTBSラジオ&コミュニケーションズ(現TBSラジオ)入社。2007年に開局したデジタルラジオ・クラシック専門局「OTTAVA」のクリエイティブディレクターなどを担当。2016年メディア推進局長兼インターネット事業推進部長。2018年6月より同社社長。一部のラジオパーソナリティから「TBSラジオFM化の策略者」として揶揄されている。
一方、伊集院は、太田から迫られる形で神田伯山(当時は松之丞)についての不満を口にしたわけだが、この発言自体を白山はその後の自身の放送で完全否定。SNS界隈は騒然となる。
以上を眺めた雑感
5)ことの発端からリアルタイムで放送を聴いてきた筆者が思うに、あの件は伯山に分がある。初戦から伊集院は一方的に白山から質問攻めにされ、ホストとして伯山の人となりを聞き出すことができなかった。これは伯山だけではなく、伊集院はホストとしての資質が初手(はな)からないようだ。
筆者は一般論だと認識しているが、彼はそうではないらしい。番組のホストは登場するゲストが引っ提げてくる本だとか、音楽だとか、映画だとかを、事前に見聞きしてから収録に臨むものである。見聞きしてから収録に臨む伊集院がこの予習をしていることは極めてまれであり、その対極として挙げられるライムスター宇多丸と比較される所以である。宇多丸のゲストに対する姿勢は真摯そのものであり、決して予習を怠らない。その程度の人なんですよ。伊集院光というタレントは。
「どうせゲストは宣伝で来てるのになぜ俺が加担しなきゃいけないの?しかもノーギャラで」という感情が透けて見えはしないだろうか。同番組で複数展開される代理店経由のペイドパブコーナーを嬉々としてこなしているのは、相応の見返りがあるからとも見える。
いっときは厨二童貞感丸出しの深夜放送で、一定のファン層を獲得したが、その彼も50代の声を聞き、若者の支持はなく、大人になった往年のファンは冷めた目で彼を見るようになっている。政治経済のニュースに対する対応能力を彼に求めるのは無理な注文なのだが、彼自身が無理に対応することで、嘲笑を浴びる結果となっている。
また、前例で書いた山瀬まみ降板の件に絡んでも社長に文句があるようで、2020年10月2日からスタートしたTBSラジオ、金曜の新ワイド番組「金曜ボイスログ」には前日の10月1日、全く言及せず、番宣や告知の類もせず、しかも最近のニュースだと、10月16日のニッポン放送「春風亭一之輔あなたとハッピー!」に伊集院自身ががゲスト出演するそうで。
ここまであからさまな行為を見せられると、伊集院というよりも山瀬を含めたホリプロという企業の陰湿さが垣間見えますね。
TBSラジオ10月の改編について、続きは次回。
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